ヒロムと間違えられた話
僕の名前はどう頑張ってもヒロムにはならないが、確かにそう聞こえた。3回以上は呼ばれたので間違いない。
精神的疲労は何もせずとも得られるが、肉体的疲労はデスクに居るだけでは得られない。最近は歳のせいだろうか眠れない。寝付けない訳ではなく朝4時とかに目が覚める。ここ最近は6時には起き、ジムで運動している。運動をして肉体的に疲労するとよく眠れるようになる。よく眠れると精神的疲労も肉体的疲労も回復する。理想は「ほとんど朝まで熟睡さ… 赤ん坊のように疲労やストレスを残さずに 朝 目を覚ませるんだ…」の状態。
ランニングやウォーキングもかなり自分には合っている。動的瞑想によって精神的疲労を癒しつつ、よく眠れるようにする。自分の中のモヤモヤした考えをしっかりとまとめられるそんな時間が好き。
サウナもいい。定期的にサウナに行っては自分と対話を重ねる。自分の進むべき道とやりたいことと。
行きつけのスーパー銭湯のサウナが好きなのでよく行くのだが、いつものように身体を洗い温泉に浸かろうとした時に声をかけられた。初めは誰かが誰かを呼んでいるのだろうと思ったが、その矛先は僕に向かっていた。
「…ロム…ヒロム!おい、ヒロムッ!」
声のする方を見ると、熱い眼差しを向けている男と目が合った。歳は僕よりも若いように見えた。2〜5歳くらい歳下だろうか。そして知らない顔である。散々大声を上げられたせいで他の客の視線も僕に集まっているのが分かる。「ヒロムってやつ無視して酷いやつだな」とか「ヒロム耳遠いな」と思われたかもしれないが、僕は断じてヒロムではない。目の合った男は僕に「おい、ヒロム〜!」と親しげに話しかけてきたが、僕は首を傾げ無視してお湯に浸かった。
お湯に入りながら、無視したのは悪かったかなとも思った。出来ればもう関わりたくないのだが、次間違えられたら人違いですよと謝ろうと思った。
すると男は僕の入っている浴槽に来てかなりの至近距離で僕をまじまじと見てきた。僕は気がついていないふりをして温泉の効能が書かれているボードをまじまじと見てやり過ごす。すると男は「違うか」と独りごちて去っていった。
男が去ってからしばらくし、僕も湯船から出てサウナに入る。なるほどリラックスしに来てもこういった気苦労があるのか。ヒロムってどんな奴だったのだろうか等と思いながらサウナを堪能し、水風呂に入る。身体が冷えてきたら外へ出て外気浴をする。空には星が見えた。
選択を削る
朝起きたその時からやらねばならないことが多くある。
トイレに行って、顔を洗って、コンタクトをつけて、うがいもして、水を飲んで、着替えて、カーテンも開けて、プロテインも飲みたいし、散歩にも行きたい。何をしたらいいのか分からなくなったり、何からしようか考えたりするとだんだんと面倒になってくる。それは朝に限ったことではなく、ことあるごとに選択を迫られる時がくる。
人は1日に最大35,000回の決断をしているとのこと。それだけの選択、決断をするとなれば知らぬ間にストレスが溜まったり、疲労が溜まることは容易に想像できる。疲労が溜まればパフォーマンスも落ちる。やりたいこと、やらねばならぬ事ができなくなるだけでなく、そんな自分に嫌気がさす。選択回数を減らすことで自分が本当にやりたいこと、やらねばならぬ事にフォーカスしやすい。実際、僕自身も選択回数を減らした事で気持ちも楽になったり、疲れにくくなったことを実感している。
例えば、朝起きた時はまずはトイレ。うがいをして体重を量り、水分補給(プロテインやEAA等)、今日のTodoを整理して洗顔をし、コンタクトを入れ、髭を剃る(水を飲んでから髭を剃るといい)。ベッドメイクも忘れずに行う(朝ベッドメイクをする人の方が幸福度が高いらしい)。
ここ最近はずっとこの通り。僕のモーニングルーティンと言っていいだろう。
それまでは朝起きてからトイレに行ったり、水を飲んでみたり、その後どうしようかなと考えてみたりとやることが決まっていなかったので、その都度考えていた。すると、朝からなぜか疲れてしまう。何からしようかと考えることで時間を無駄にしている実感もあったので朝やることを決めたいなと思い、やることの順番を決めてみた。まずは朝やらなければならないことを紙に書いてみて、優先順位や、家の中での導線を考えやる順序を決めた。そして翌朝その紙を見ながらやってみると、昨日までよりも疲れが少ないように感じた。そして出来上がったのが僕のモーニングルーティン。ルーティンとなってからも改善点があれば順序は変更している。
ここ最近になって朝のルーティンに加わったのが、その日のTodoリストの作成。朝その日のTodoを決めることでやりたいことにフォーカスし、やらなくていいことに惑わされることもない。朝決めたタスクをこなしたいと思う事で1日モチベーションを高く保ったまま過ごせる。
具体的には今日やりたいことを決め、それをスマホのリマインダーに入力する。その後に同じ内容を手帳にも書いていく。デジタルとアナログの両面から今日やりたいことにアプローチをかけていく。最近は読書を習慣化したいので、リストには毎日「読書」と記入している。30分の読書を終了させるとこのタスクを削除できる。通勤電車の中でApple Watchのタイマーをオンにし、本を読み始める。大体15分から20分ほど本が読めるので、読み終わった後はリマインダーの読書タブの中に15分済みのように記しておく。その後残りの時間読み切ったら、リマインダーのタスクを削除する。
読書を15分した。残りはまたあとで。
読書が完了したので、タスクを終了させる。もちろんこの後も本は読みたいので読む。
手帳とスマホで管理する事のメリットは大きい。スマホはいつでもどこでも見られるから都度リストの修正が出来る。手帳での管理は手帳を開ける時のみに制限されるが、手書きでリストを削除する時は気持ちがいい。また、スマホのリストではタスクを終了すると消えてしまい何を終わらせたのか分からないが、手帳では終わらせたタスクもそこに残っている。今日これだけのタスクをこなしたのかと思うだけで達成感がある。また、昨日何ができなかったのかも分かるから次の日のタスク管理の参考にできる。
デジタルデトックスもいいが、程よくデジタルとアナログを混ぜるのが今の僕にはあっている。
選択、決断の機会を減らし自分のやりたいことに集中する。おかげで読書も筋トレにも集中して取り組めている。最近勉強はあまりできていないので、これからはそこに力を入れていきたい。
奥多摩から立川へ
奥多摩なんて行ったことがない。
新宿から電車に揺られ2時間。同じ東京とは思えない程に綺麗な空気と山山。
キャンプ場があるためか、思っていたよりも人が多い。今日はキャンプをしに来たわけではなく、立川まで歩くために来た。
東京23区は全て踏破した為、東京の市町村を全て巡るべくしてやってきた。
立派な駅舎を写真に収め歩き出す。本日の目的地は立川駅。
どこか懐かしい景色。東京とは思えない。
夏休みに田舎のおばあちゃんに会いに帰った。新鮮な空気を胸いっぱいに吸い、カブトムシやクワガタを捕まえて虫相撲をさせたり、綺麗な小川で魚を捕まえ、夕暮れひぐらしの鳴き声と共に帰る。畳の匂いと少し古い家の匂い。ちょっと汚かったり不便だったりするけど、都会にはない時間の流れと豊かな自然を堪能した小学4年生の夏休み。
そんな夏休みが僕にもあったかのような錯覚を思わせる景色。
新宿が見えてきた(大嘘)。どうやらまっすぐ行けば新宿に着くらしい。
気がつけばトンネルを歩いていた。思っていたよりも長い。2㎞程ある。
変な小部屋があって、中から「だが断る。」とか聞こえてくるかと思いきや特に何も起きなかった。歩けど步けどトンネルが続く。すれ違う人は一人もおらず、いるのは僕たちと車だけ。ドライバーの方から見ても異様な光景だっただろう。
国境の長いトンネルを抜けると青空であった。
夏休みをAIに描かせた様な景色。生暖かい風が頬を撫でる。なんだか分からないけれども、中学生だった頃を思い出す。風の暖かさや冷たさ、音楽を聴いた時に、何故だか昔のことをふと思い出す事はないだろうか?僕は時あるのだが、その時のなんとも言えない感覚が好きである。その感覚を詩的に表現出来ればいいのだが、勉強不足である。
橋を渡ろうとした時に猿に出会った。初めてこんなにも間近で野生の猿と対面した。襲われたらどうしようとか、噛まれた変な病気になりそうだとか、握力強そうだとか、スマホ取られたらどうしようとビビっていた。しかし1番の野生児の虫中が奇声をあげ威嚇をすると猿達は一目散に逃げていった。対処法として合っているのかは知らないが、彼曰く「野生の世界ではビビったら負け」とのこと。
「ぎん鈴」で昼食を食べる。この旅をする時は基本蕎麦を食べている。真っ黒なこの蕎麦は音威子府蕎麦というらしい。とてもコシがあり食べ応えのある蕎麦とサクサクの天ぷらは最高の組み合わせ。しかし、残念なことに音威子府蕎麦は2022年8月に製造元が営業終了となった為もう食べられない。音威子府蕎麦は北海道の音威子府の名物。東京で食べられる貴重なお店をたまたま見つけられたのは運が良かった。テキトーにお店を決めて入って食べることも旅の醍醐味である。貴重な経験を出来たり、二度と食べられない雑巾の汁の蕎麦にも出会える。二度と食べたくない蕎麦と二度と食べられない蕎麦。音威子府蕎麦は今まで食べた蕎麦の中でも格別だった。叶うならまた食べたい。
不味い蕎麦の話。
昼食後の写真は無く、気が付けば立川駅。すでに20時近い。今日1日一生懸命に歩いた。猿に会ったり、蕎麦を食べたり、ただ歩くだけだが、毎回素敵な出会いが待っている。
夕食は陳建一の麻婆豆腐。辛く美味い。大学の頃に一度だけ食べた陳建一の麻婆豆腐。今こうしてここで再び出会えた。辛いがその中に美味さがきちんとあり、ご飯が進む。ちゃんとご飯をおかわりし、満腹のご馳走様。
今回の総括。Apple Watchで距離を測っているが、時折忘れてしまって抜けている。大体40km程と短めの距離。最近は短めの距離が多く健康的だが、たまには70kmくらいの距離挑戦してみたい。
不定期で開催されるウォーキングの会だが、誰でもウェルカム。参加したい人は連絡を下さい。
人生を変えられる様な出会いがあるかもしれない。
初めて感動した本かもしれない「運転者」
最近1日に30分は読書をしようと思ってprime readingで無料で読める本を読んでいる。
以前からちょくちょく読書を習慣化しようと思い立つことはあったけれども、今回が最長で続いている。
自己啓発本の類はかなり読み漁った過去を持つ為か、結局行き着く先は似た様な内容の本ばかりで飽き飽きとしていた。
そこで今回からは小説を読もうと思い、読んでみると意外と面白い。
続きを早く読みたいと言う気持ちが読書の継続には不可欠であることを知った。
久しぶりに読んでいて面白い小説であったし、自分の人生を変えたと言うと大袈裟であるかもしれないが、そんな本が喜多川泰の「運転者」である。
正直めちゃくちゃ面白かった。物語としてもとても面白いし、自己啓発本よりも自己啓発本であり、後半からはブワァッと鳥肌が立ったのを覚えている。そしてこのブログを書くために小説を軽く2周しておこうと思い読み出すとまた鳥肌が立った。
人に好きな本やアニメ、映画をおすすめすることは多々あるが、手放しでおすすめできるものはかなり少ない。
アクション映画が好きな人に恋愛系の映画が響かない様に、人それぞれ感性がある。
僕はジョジョが好きでそれについて熱く語っても彼女には響かない。僕の語りは寧ろ子守唄となりなかなか寝付けない彼女を5分で夢の中へ誘える。
私の名は『吉良吉影』 年齢33歳 自宅は杜王町北東部の別荘地帯にあり… 結婚はしていない…
仕事は『カメユーチェーン店』の会社員で 毎日遅くとも夜8時までには帰宅する タバコは吸わない 酒はたしなむ程度 夜11時には床につき 必ず8時間は睡眠をとるようにしている…
寝る前にあたたかいミルクを飲み 20分ほどのストレッチで体をほぐしてから床につくと ほとんど朝まで熟睡さ… 赤ん坊のように疲労やストレスを残さずに 朝 目を覚ませるんだ… 健康診断でも異常なしと言われたよ
わたしは常に『心の平穏』を願って生きてる人間ということを説明しているのだよ…
しかし、この本は誰に対しても手放しで素晴らしい本であるとオススメできる。人生の教科書といっても過言ではない。
感動するし勉強にもなる本なので是非一度手に取って読んで頂きたい。その為ここであらすじを記すこともしない。自分で読むからこそ感動を覚えるはず。物語を読み進めていくごとに段々と点と点が繋がっていく感覚はいつでも気持ちがいい。
僕はこの本を読んで新たな視点、モノの考え方を教えてもらい、毎日が楽しくなった。上機嫌で過ごそうと決めたし、そうできる様努力もしている。自分に迷った時には読み返したい。定期的に読みたいと思える素敵な本である。
スパルタンレース ビースト
間違いなく過去1番キツかった。
僕は今までフルマラソンに出てみたり、京都まで歩いてみたり、様々なことに挑戦してきた。
スパルタンレースも、スプリント、スーパーとなんとか順番に順調にクリアしてきた。
その成功体験が自分を自惚れさせてきた。
さすがにビーストはレベルが違うだろうと、今まで出来なかった障害物をクリアしたいという気持ちでトレーニングを重ねてきた。
体重もかなり増やした。
そして挑んだ21km、30の障害物のあるレースに
完膚なきまでに叩きのめされた。
こうすれば良かったとか あれを使用ったら勝てたとか 一切の疑問の入る余地もなく 曇りもなく 真の敗北を与えてくれるのでは!?
敗北を知った。
直近でやれることは全てやった。出来なかったのは自分の心の弱さと肉体的弱さのせい。
次の機会があれば今度こそ完走する!
レース直後、わたし自身を忘れないように
レースの反省をわたしのiPhoneのメモそのものに 文字として刻みつけておこう
ふくらはぎ、太ももの疲労感
握力不足
8ftの腕力、背筋力
肺活量、筋持久力
おもりを引く筋力
走るための脚力
簡単にまとめると脚の筋持久力不足、腕力不足、肺活量不足、背筋力不足。
スパルタンレースの9割はランニングと言ってもいい。今回は夏のスキー場を駆け上り、駆け下る。
スタート直後に3km程の激坂を登る。すぐに苦しくなり、心臓は弾け飛びそうだし足はパンパン。
もっと走っておけばよかったなと思いながらも、坂道を走る練習はしなかっただろうから
どの道苦しいスタート。
これからは定期的にランニングし、時にはトレイルランのようなこともしたい。
3km程登り続けてやっと登りから解放かと思いきや、今度は降り。
スキー場の坂を板無しで降りることを想像してみてほしい。
そこらの坂とは比べ物にならない。
ぼうそうした 下り坂が ばくはつをおこす!
僕の膝は大ダメージを受けた。最近膝の調子がまあまあいいからなんとか助かった。
下り坂を降りるとヅケちゃんは消えていた。
彼は下り坂をまだ降りている最中だった。
おっと、ここで今回のイかれたメンバーを紹介するぜ!
脚力ゴリラのしゅn!
ほとんど何もできなかったヅケちゃん!
それと僕。
長い下り坂を抜けると障害物があった。
しかし目の前に広がるそれはかなりレースを進めないと挑戦できないものだった。
目の前にあるのに行けない。さながらゲームのよう。
そこからちょっとした坂を登り、降り最初の障害物へ。
消防士の訓練のような綱渡り。軽々できるものかと思いきやなかなかに自分の身体は重い。
ロープが脚に食い込み翌日アザになろうことは知る由もない。
ヅケちゃんはメンバーの中で唯一クリアできず、その様子は豚の丸焼きのようであった。
その後もスキー場を駆け登り、降りまくる。
最初は元気で写真を撮っていたが、だんだんとそんな気力もなくなってくる。
脚はガクガク言うし、腕も痛いし、苦しい。
前回精一杯やって難しかった障害物を少し楽にこなせた時は成長を感じられて嬉しかった。
しかし、前回出来なかった障害物は今回もやはり出来ないんじゃあないかと思うことも多い。
心が先に負けてしまう。実際、前回出来なかったものは今回も出来なかった。
少し準備を始めたのが遅かったのは分かってる。
でも、今回の為にジムに週3以上で通い、体重もかなり増やして筋肉量も増やした。
まだまだ僕には出来ないことも多い。その分成長の余白も多い。
また今日から頑張れば、次はできるかもしれない。
みんなそれぞれに頑張った。難しいことばかりだけれども、誰も諦めていないし、みんないい笑顔だった。
レースも後半に差し掛かると、体力の減りを激しく感じる。
レースの途中では水やポカリを提供してもらえるが、栄養食の提供はなかった。
僕はホノルルで買ったマラソン用のリュックに栄養食を5〜6食詰め込み、途中の給水所でもらった水の残りも詰めて走った。
ヅケちゃんもしゅn君もそういった持ち物を持っていなかったから後半は尚更に辛かったと思う。
僕のモノを分けてあげればよかったのかもしれないが、それほどの余裕は僕にはない。
疲労と空腹とに襲われる。
朝イチならクリアできたかもしれないものに叩きのめされる。
遂にヅケちゃんは倒れた。
居間でテレビを見るおじさんの様に心地良さそうにスキー場の上に寝そべっている。
そのあたりから僕にも元気はなくなり、写真はこれ以降何も撮っていない。
更にApple Watchの充電も切れてしまった。
フルマラソンでも切れたことのないApple Watchの充電が切れた。(Apple Watch ultraを買うしかないのか⁉︎)
それほどまでに過酷なレース。
挑戦するにはレベルがかなり足りなかったようだ。
精神的肉体的に叩きのめされても少し頑張ってみる。
レース残り時間も2時間あたりかと言うところで、まだ13kmほどしか進んでいないことに気がつく。21kmはあるレースだと言うのに、こんなにも頑張ったのに、まだ半分と少し…
やれるところまでやろうと頑張るが、心が弱っていると頑張る力もあまり出てこない。ヅケちゃんは定期的に居間へ転送される。
残り30分ほどになった時に、時間内にゴールしないと景品が貰えないから、ゴールに向かって下さいと案内を受ける。
無念。
悔しかった。やれることはやれるだけやったのに届かなかった。
ヅケちゃんを仮に置き去りにしたとしてもクリア出来なかっただろう。
圧倒的敗北を知った。
陸上経験が0でもフルマラソンを完走した。
東京から京都まで歩いた。
東京から鬼怒川までも歩いた。
それでも完走できなかった。
レース終了までにゴールに行かないといけない。
居間にいるヅケちゃんは悪いが切り離す。
彼を居間に残し、しゅn君とスキー場を降る。
思ったよりも身体は動いた。
なんとかゴールに辿り着くと、ベルトコンベア式にメダルとTシャツをもらい、ロープウェイに乗り込む。
高所恐怖症ではないので、ロープウェイから下を見てみる。
最初に走った道が見えた。
ゴールとスタートは同じ場所かと思っていたが、スタートは麓で、ゴールはスキー場の中間地点の様だ。
ロープウェイにかなりの時間乗っていたと思う。
よくこんなところまで登ったなと自分を褒める。
やっと麓のスタート地点へ着いた。
疲れた。ボロボロの身体をロッカーまで運び、荷物を取り出して、座れる場所を探す。
座れる場所を見つけそこに腰を落ち着ける。
今すぐにでも帰りたいのだが、置いてきぼりのヅケちゃんを待たなければいけない。
いくら待てど全く帰ってこない。
座っていると眠くなってくる。モバイルバッテリーにiPhoneとApple Watchを繋ぎ、それを握りしめながら少しうとうととする。
少し眠るとスッキリしたが、彼はまだ来ない。
かなり待ってやっと帰って来たが、聞けばゴール直後地べたで寝ていたらしい。
みんな揃ったので、ズタボロのまま駅まで歩く。
駅まで徒歩で30分もかかるのは厳しいが、少し前までスキー場を登り降りしていたこともあり平坦な道は楽であった。
駅までの道の途中でつけ麺を食べた。
お腹はぺこぺこなのにそれほど多くは食べられないらしい。
大盛りにしたのを少し後悔した。
帰りの新幹線でレースを振り返ってみる。
完膚なきまでに叩きのめされてしまった。出来なかったものは次への伸び代。また明日から日々を一生懸命に過ごし、身体を鍛え心を鍛えたい。
ラミー2000 4色ボールペン
最高の4色ボールペンに出会いました。
LAMY2000 4色ボールペン!
4色ボールペンの中で1番好きかもしれない。そんなボールペン。
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僕は中学生の頃から文房具が好きで、今までさまざまな文房具を購入してきた。
文房具屋さんに売っているモノはシャーペンの芯から消しゴム、ボールペンまで全て買ったと言ってもいい。(冗談ではない)
大人になり段々と文房具を使う機会が減ってきたが、それでも使う機会はゼロではない。
僕はそこそこデジタルな人間だが、アナログな面も強い。
手書きは好きだし、どうせ書くならこだわりたい。
施工錯誤を重ね、自分の中でのスタメンが決まってきた。
最高のボールペン~ジェットストリーム プライム 回転繰り出し式シングル~ - 僕の日記blog
4色ボールペンは今まで[ピュアモルト5機能ペン]を使っていた。
これは高校合格祝いにと自分で自分に高校1年か2年の夏頃購入し、以来ずっと使い続けてきた。
グリップ部分が木軸で使うほどに愛着が湧くし、木の温もりを感じられる素敵なペン。インクはみんな大好きなジェットストリームなので、安定感は抜群。そして、シャーペンも付いているのもGOOD。
しかし、10年近く使えばペンもボロボロになる。
ペン先の塗装が剥げ、先端部が鉛筆のように見えるため、極太鉛筆だとか言われてしまう有様。木軸もツヤのある独特の雰囲気を出してくれはするが、元々マットな質感であった黒い軸も塗装が剥げ、テカテカに。
流石にボロボロで人前で使うのが躊躇われるので、僕は次なる4色ボールペンを探す旅に出た。
そして出会ったのが、[LAMY2000 4色ボールペン]。
人生で初めてとなる振り子式のボールペンで不安もあったが、
……本当に……「最高」…それしか言う言葉がみつからない…
という事で今回はLAMY2000 4色ボールペンの特徴やいいところや悪いところを書き記していきたい。
まずLAMY2000について。
そもそものLAMYとはドイツの老舗文具メーカーで、「西暦2000年になっても通用するデザインを作りたい」と言う思いから1966年にLAMY2000シリーズが登場した。
今回紹介する4色ボールペン以外にも、同シリーズに万年筆やシャーペンなどがある。
今日になっても古さを感じさせない美しいデザインはボールペンとしての完成形とも言えるだろう。
LAMY2000の特徴やいいところを順番に書いていく。
1・振り子式ボールペン
一般的な多色ボールペンは色ごとにノックボタンをスライドさせて出したい色を出すと思う。しかし振り子式はそうではなく、ペン軸の出したい色の部分を上に向けノックをするとその色が出てくるという仕組みになっている。そのためどの色を出すにあたってもノック部分は一つで済むので、多色ボールペン特有のゴツゴツ感がなくシンプルで美しい。たまに出したい色と違う色が出るので注意は必要。
LAMY2000は若干ノック時に金属の擦れるようなシャカシャカ音がするが、慣れると気にならない。
ペン上部にカラーが割り振られている。
黒を出した時。
青。
緑。ペン先でも色が分かるのでありがたい。
ノックした時。
通常時。
2・重さ
びっくりする程軽い。4色ボールペンとは思えない軽さで初めは驚いたが、軽いからこそ使っていても疲れない。4色ボールペン特有のゴツゴツ感を感じさせない優しい持ち心地。手で持った感覚で言うとシャーペンのSMASHと同じくらい。
僕のお気に入り同士のツーショット。
SMASHと一緒に。
3・見た目
そしてなんと言っても美しい。樹脂とステンレスのコンビネーション。ボディ全体にヘアライン加工といって髪の毛のような細い線が一直線に並んでいる加工が施されている。そのため、ステンレス部は金属の質感をはっきりと感じさせつつより高級感に溢れ、樹脂の部分も樹脂とは思えない重厚な表情になっている。
ヘアライン加工が施された事で全体的に光沢感が消え、落ち着きと高級感を演出してくれている。
また、ボディのなだらかな曲線も美しい。
ぱっと見では先軸の部分の結合部がわからない点も美しさを語る上では重要。
初見では4色ボールペンだと見抜けないようなシンプルかつ高級感あふれるデザインはデスクに置いておくだけでも気分が上がる。
なだらかな曲線でスマートさを感じさせる美しさ。
ステンレス部のヘアライン加工は落ち着いた輝きを放つ。
クリップ部分にもヘアライン加工が施されている。樹脂の部分も木軸のような重厚感。
先軸を外してみる。ここから芯を入れ替える。
写真はすでに緑以外アクロインキ。
どこが結合部か分からない。
4・値段
高い。高いから1年以上悩んだ。定価¥10,000(税抜)。
アマゾンだと半額くらいで買えるので、アマゾンで買った。(さっき見たら楽天の方が安い)
値段が半額近いので届くまで不安だったが、杞憂だった。
僕は↓から購入しました。
5・インク
インクはかすれがひどい。しかし、安心召されよ。4C規格のリフィルが使えるので僕は即座にアクロインキに交換した。お店に替芯を買いに行った時に緑だけ入手できなかったが、交換した芯はこんな感じ。
・BRFS-10EF–B:0.5 ブラック
・BRFS-10F–R:0.7 レッド
・BRFS-10F–L:0.7 ブルー
ブラックは少し細字がいいなと思ったので、0.5を購入。それ以外は0.7。
僕はアクロインキが好きだから4色ともアクロインキで揃えて今後は使っていきたい。
ジェットストリームでも同様のサイズのものがあるので、ジェットストリームが好きな方はSXR-200と交換するといいかも。
2点注意が必要なところはジェットストリームは緑色の替芯が商品として存在しないので、オールジェットストリームの夢は叶わない点とアクロインキの替芯は定価¥100/本(税抜)だが、ジェットストリームは定価¥200/本(税抜)と少し高額な点だ。
(ちなみにラミーの純正替芯は定価¥400)
左が純正。右がアクロインキ(緑不在)。
純正のものは書き初めのかすれがひどい。一度書き出せばあまり気にならないが、書き初めにインクが出てこないのはかなりストレスを感じるし、書き直すと紙が汚くなる。
それに比べアクロインキは流石というべき。
以上5点がLAMY2000 4色ボールペンを使ってみての印象。
これから使う度に新たな発見もあるとは思うので、ある程度使い込んだらまたレビューしてみたい。
現状としては100点満点。
紙に字を書く楽しさを思い出させてくれた素敵なペン。
アクロインキ等に替えればランニングコストも安いので、仕事や勉強のパートナーに是非購入して欲しい。(文房具オタクがそういうのだから間違いない。)
マナー
ふとマナーとは何かを考えてみる。
辞書を引いてみると、行儀、作法とある。
巷では炎上している行儀の悪いマナー講師もいるようだが、炎上するようならそれはマナーがいいとは言えない。
以前マナー講師が「マナーとは古臭いもの」と言っていたが、僕は全くそうとは思わない。
例えばコロナが蔓延している今のご時世「人前ではマスクをする」という行為はマナーと言えるだろう。
人前でマスクをする行為は全くもって古い価値観ではない。
マナーとはその時々によって変化していくものだろう。
違う例えを出せば、ご飯を食べる時には茶碗を持って食べるのがマナーだろうが、中華料理ではどうだろう。基本的にはお皿を持たないのがマナーであると記憶している。お皿を持ち上げる行為は行儀が悪いのだ。
つまるところ国、もっと言えば地域によってもマナーは変化するものである。
「マナーは古臭いもの。京都のリピート率が高いのは古臭いから」
マナー講師の発言とは思えない下品なセリフ。京都は決して古臭いからリピートされているのではない。
古臭いという理由だけでリピートされるというのなら、地方創生も楽なものだろう。
また、食事の前は「いただきます」ではなく「頂戴いたします」やろと怒鳴りつけるマナー講師もいると聞く。
どうやら二重敬語という言葉も知らないらしい。(「頂戴」は「もらう」の謙譲語で「いたす」は「する」の謙譲語。国語の勉強を再度していただきたい限りである。)
全く行儀が悪い。
世の中にはきちんとしたマナー講師もいるのだろうが、自分勝手なルールを押し付け、それをマナーだという講師も多いように思う。ただの自己顕示欲の塊である。(大抵そう言った人の経歴は大したことがない)
マナーとは行儀。相手に不快な思いをさせないようにする立居振る舞いである。怒鳴りつけている時点で相手に不快な思いをさせているのだからマナー違反。
以前マナー講師の指導を受けた際には「笑顔には余韻が必要だ」と言われた。
「ありがとうございます」と言った後にすぐに口を閉じるのは無愛想だとのこと。(微笑んでいれば無愛想ではないだろう)「ありがとうございます」と言った後は歯を見せ余韻を残すべきとのこと。(余韻は5秒らしい)
「ありがとうございます」(5秒間目をひんむき歯茎を見せつけてくる)
僕はこの時何を見せつけられているのだろうかと思った。何が楽しくて人の歯茎をみているのだろうか。純粋に不愉快であった。
この講師の講演は二度と受けたくない。基本的に教わる立場にいる際は謙虚に居たいのだが、この講師からは何も教わることはなかった。
どの話を聞いても理解ができない。僕とは到底価値観が違う。
「ディズニーランドは夢の国と言われているが、待ち時間が長い。ゴキブリを食べるような、ゴキブリよりも汚いネズミに何故夢を見るのか」
そう講師は言っていたが、ドブネズミよりも汚い言葉遣いをしている人間が何故マナーを語るのだろうか。
もう一度マナーとは何かを考えていただきたい。
(マナー講師を集めて行うマナーバトルを見てみたい)