マナー
ふとマナーとは何かを考えてみる。
辞書を引いてみると、行儀、作法とある。
巷では炎上している行儀の悪いマナー講師もいるようだが、炎上するようならそれはマナーがいいとは言えない。
以前マナー講師が「マナーとは古臭いもの」と言っていたが、僕は全くそうとは思わない。
例えばコロナが蔓延している今のご時世「人前ではマスクをする」という行為はマナーと言えるだろう。
人前でマスクをする行為は全くもって古い価値観ではない。
マナーとはその時々によって変化していくものだろう。
違う例えを出せば、ご飯を食べる時には茶碗を持って食べるのがマナーだろうが、中華料理ではどうだろう。基本的にはお皿を持たないのがマナーであると記憶している。お皿を持ち上げる行為は行儀が悪いのだ。
つまるところ国、もっと言えば地域によってもマナーは変化するものである。
「マナーは古臭いもの。京都のリピート率が高いのは古臭いから」
マナー講師の発言とは思えない下品なセリフ。京都は決して古臭いからリピートされているのではない。
古臭いという理由だけでリピートされるというのなら、地方創生も楽なものだろう。
また、食事の前は「いただきます」ではなく「頂戴いたします」やろと怒鳴りつけるマナー講師もいると聞く。
どうやら二重敬語という言葉も知らないらしい。(「頂戴」は「もらう」の謙譲語で「いたす」は「する」の謙譲語。国語の勉強を再度していただきたい限りである。)
全く行儀が悪い。
世の中にはきちんとしたマナー講師もいるのだろうが、自分勝手なルールを押し付け、それをマナーだという講師も多いように思う。ただの自己顕示欲の塊である。(大抵そう言った人の経歴は大したことがない)
マナーとは行儀。相手に不快な思いをさせないようにする立居振る舞いである。怒鳴りつけている時点で相手に不快な思いをさせているのだからマナー違反。
以前マナー講師の指導を受けた際には「笑顔には余韻が必要だ」と言われた。
「ありがとうございます」と言った後にすぐに口を閉じるのは無愛想だとのこと。(微笑んでいれば無愛想ではないだろう)「ありがとうございます」と言った後は歯を見せ余韻を残すべきとのこと。(余韻は5秒らしい)
「ありがとうございます」(5秒間目をひんむき歯茎を見せつけてくる)
僕はこの時何を見せつけられているのだろうかと思った。何が楽しくて人の歯茎をみているのだろうか。純粋に不愉快であった。
この講師の講演は二度と受けたくない。基本的に教わる立場にいる際は謙虚に居たいのだが、この講師からは何も教わることはなかった。
どの話を聞いても理解ができない。僕とは到底価値観が違う。
「ディズニーランドは夢の国と言われているが、待ち時間が長い。ゴキブリを食べるような、ゴキブリよりも汚いネズミに何故夢を見るのか」
そう講師は言っていたが、ドブネズミよりも汚い言葉遣いをしている人間が何故マナーを語るのだろうか。
もう一度マナーとは何かを考えていただきたい。
(マナー講師を集めて行うマナーバトルを見てみたい)